残り物に福は…ある!?
おもちゃの指輪
「由美~あれはちょっと宜しくないんじゃない?」
次の日の朝、昨日の合コンに参加したキョウコが言った。
「何よ自分はちゃっかりイケメンゲットしてたくせに~」
あはは、とキョウコが笑う。
「ひどいよ、もう…王子様の代わりに夕食の豚の丸焼きが出てきたって感じ」
「うわっ由美酷いっ!」
薫が言った。
「ねえ、小百合達何やってんの?」
私は野菜ジュースのパックをペコペコさせながらキョウコと薫に尋ねた。
「あーあれね。小百合もうじき誕生日じゃん?プレゼントに指輪貰ったんだって」
指輪!私は目を輝かせた。
「見せて見せて!」
私は女生徒の輪に頭を突っ込んだ。
「すっごーい…キラキラしてる」
「ブランド物だってさ」
すぐ側にいた女生徒がやっかみ半分に囁く。
「決めた!私あの白豚君が指輪プレゼントしてくれたらお友達になってあげる!」
おいおい、どれだけ上から目線だよって声が聞こえたけど気にしない!
私は放課後白豚ちゃんの学校の前で待ち伏せるとあの太った体が現れた。
「由美ちゃん!」
驚いたように白豚が私の名前を呼ぶ。
…しまった私この人の名前知らない。
「えーっと…」
「ゆたちゃんって呼んで?」
ゆたちゃん?何か聞いたことが…
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