TABOO Ⅰ~カーテンに隠れて~
カーテンが隠してくれるから、ここで何をしているのかなんてわからない。
…だけどこの後ろめたさはなんだろう。
目が合ったと感じたのも気のせいだ。
…じゃあどうして泣きたいような気持ちになるの?
出会った時は、弟の友達。
再会した今は、図書室の司書と生徒。
何度もすれ違うし、言葉を交わす事だってある。
当り前の日常。
ありふれた関係。
なのに、いつも揺さぶられる―…