魔王と王女の物語③-Boy meets girl-【完】
グラースの赤ちゃんと、ふたり目の赤ちゃんと、ルゥ。
小さな者たちに囲まれたグリーンリバーの城は、絶えず笑い声が聞こえていた。
ルゥもまだ小さくて危なっかしい面はあったのか、もうお兄ちゃん根性を発揮して赤ちゃんの傍から離れない。
おねしょもしなくなったのでおしめも早々に卒業したルゥは頼もしくていいお兄ちゃんになる素質を十分持っていた。
「ラス、遅れてごめん。ふたり目の出産、おめでろう」
「わあ、リロイとティアラだっ。うんありがとう、抱っこしてあげてね。コーにまたそっくりなの。可愛いでしょ?」
「うーん、僕としては君にそっくりな子の方が可愛がれるんだけどなあ」
「はあ?てめえバルコニーに全裸にして逆さ吊りにしてやんぞ!」
「コーったら喧嘩しないの。ルゥちゃん、ママのお友達が来たよー」
ベッドですやすや眠っている赤ちゃんの傍から離れなかったルゥが顔を上げると、へにゃっと笑った。
確かにコハクそっくりではあるが愛嬌があって可愛い。
ティアラが両手を伸ばすとルゥも手を伸ばして抱っこしてもらうと、ふかふかの胸の感触を楽しむように何度も頬ずりをしていた。
「この調子だと毎年子供が産まれそうだね」
「私はそれでもいいよ。大きいお腹を抱えてるのはちょっとつらいけどいっときのことだし。コーに家族を沢山作ってあげたいから」
ラスに諌められてリロイに向かう怒りをデスにぶつけて小突き回していたコハクは、ラスの鶴の一声に機嫌が一気に回復。
ただいくら不死になったとはいえ毎年出産など身体を消耗するので少し大人しくしていようかと思ってたので、ラスがそう思ってくれていたことが本当に嬉しくて眠っている赤ちゃんの真っ黒な髪を撫でてやりながら話しかけた。
「お前も妹が欲しいよな?次は絶対女の子だよな?そう思うよな?」
「そだね、そろそろ女の子が欲しいよね。神様にお願いしなくちゃ」
ころころと笑うラスに和まされた一同は、赤ちゃんを取り囲んで様々な話に花を咲かせた。
小さな者たちに囲まれたグリーンリバーの城は、絶えず笑い声が聞こえていた。
ルゥもまだ小さくて危なっかしい面はあったのか、もうお兄ちゃん根性を発揮して赤ちゃんの傍から離れない。
おねしょもしなくなったのでおしめも早々に卒業したルゥは頼もしくていいお兄ちゃんになる素質を十分持っていた。
「ラス、遅れてごめん。ふたり目の出産、おめでろう」
「わあ、リロイとティアラだっ。うんありがとう、抱っこしてあげてね。コーにまたそっくりなの。可愛いでしょ?」
「うーん、僕としては君にそっくりな子の方が可愛がれるんだけどなあ」
「はあ?てめえバルコニーに全裸にして逆さ吊りにしてやんぞ!」
「コーったら喧嘩しないの。ルゥちゃん、ママのお友達が来たよー」
ベッドですやすや眠っている赤ちゃんの傍から離れなかったルゥが顔を上げると、へにゃっと笑った。
確かにコハクそっくりではあるが愛嬌があって可愛い。
ティアラが両手を伸ばすとルゥも手を伸ばして抱っこしてもらうと、ふかふかの胸の感触を楽しむように何度も頬ずりをしていた。
「この調子だと毎年子供が産まれそうだね」
「私はそれでもいいよ。大きいお腹を抱えてるのはちょっとつらいけどいっときのことだし。コーに家族を沢山作ってあげたいから」
ラスに諌められてリロイに向かう怒りをデスにぶつけて小突き回していたコハクは、ラスの鶴の一声に機嫌が一気に回復。
ただいくら不死になったとはいえ毎年出産など身体を消耗するので少し大人しくしていようかと思ってたので、ラスがそう思ってくれていたことが本当に嬉しくて眠っている赤ちゃんの真っ黒な髪を撫でてやりながら話しかけた。
「お前も妹が欲しいよな?次は絶対女の子だよな?そう思うよな?」
「そだね、そろそろ女の子が欲しいよね。神様にお願いしなくちゃ」
ころころと笑うラスに和まされた一同は、赤ちゃんを取り囲んで様々な話に花を咲かせた。