1日一万円のサンタクロース【完】
「―――――――」
あたしがジッと見すぎたせいか
「食べねぇの?」
何て悲しそうな顔をされた
「ち、ちがっそういう意味じゃなくて」
あたしは誤解を解こうと必死だったせいか顔が真っ赤だった
「ップ顔真っ赤っ」
「うぅ」
「必死すぎっ」
まだ笑ってる一樹
「そんなに笑わなくても―」
「ごめんごめん、ほら早く食えよ」
謝りながらお皿を差し出す
「う、うん、いただきます」
一口食べてみると
「お、美味しい!」
見たことない料理だったから少し心配だったけど
口の中での風味がすごく良くって
「だろ?」
「うん!初めて食べた!」