1日一万円のサンタクロース【完】

「そりゃぁ俺のオリジナルだからな」


「え!?」


「まいった?」


「...まいりました」


料理も作れるなんて


「羨ましいな」


「何か言ったか?」


「う、ううん」


あたしはそのままご飯を食べ続け


「プハッ」


「案外食うんだな?」


「美味しかったから」


「そうか」

なんて言って

優しく微笑んだ


「あ」


「あ?」


「そうやって笑った方が綺麗だよ」


「ッフおかしな奴」


一日でこんなにも人の表情や性格が見れるなんて思ってなかった


人といるのがこんなにも楽しいなんて


電話して


この人に出会えて


良かった。
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