1日一万円のサンタクロース【完】

「えっと夜ご飯の準備してきます」

メチャクチャ早いけど


こいつの傍にいると危険だ


あたしはソファから下りキッチンへと向かった


「早くね?」


「い、いつもこのくらいにしてるの」


「よくやるな」


「動けるときに動かないと」


「は?」


「夕方とかになると面倒くさいとか思うでしょ?」


「確かに」


「だからよ」

一樹は『ふーん』と言いテレビを見始めた

はぁ

後一時間は開放される

って待ってよ

あのチラシ

素敵なクリスマスとか書いてあったけど

素敵じゃないよ!

ハラハラだよ!

お化け屋敷なみにハラハラするよ!

一人頭の中で話しすぎたせいか

ザクッ

野菜と一緒に指まで切ってしまった

「いっ」


「どうした?」


「な、なんでも」

今まではこんなことなかったのに

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