1日一万円のサンタクロース【完】
一人
朝7;30分
起きてみると
この家にいるのは
あたしだけだった。
一樹はもぉいない
サヨナラもできなかった
辺りを見回してみると
置手紙すら、ない
「当たり前か」
あたしは服を着てベットから下りた
「居る訳―ないよね」
リビングにある一つの小さなソファ
あれを見るだけで思い出してしまう
あの満面の微笑みの一樹を
たったの1日でこんなにも気持ちが変わるものなのか
いや、一樹だからなのかもしれない
今でも一樹を思い出すだけでドキドキする
この気持ちは何?
一樹がいない
それだけで涙が出てくる
これは
恋?
あたし、一樹が好きなの?
あたしは一昨日入っていたチラシを手に取った
チラシには『bonheur』と書かれていた