1日一万円のサンタクロース【完】
カラン
「あれ?営業まだだよ?」
髪をワックスで固めて立たせてる背の高い男性
顔が小さくて、綺麗な顔立ちをしている
カッコイイ
「あ、あの、かず、横山さんって居ますか?」
「一樹?居るけど、何か用?」
「お話が」
「告白ならお断りだよ?恋愛禁止だから」
「何やってんだよ」
背の高い男性の後ろから物凄く低い声で話す人
この声
どれだけ低くても
どれだけ高くても
間違えたりはしない
「か、ずき?」
「佐々木、外してくれ」
「お前が俺にそんな事言うなんて珍しいな」
「-――」
一樹は前に居る男を睨み
「分かったって」
男はポケットに手を突っ込み
奥へと消えていってしまった
「何しに来た」