臆病な恋心~オフィスで甘く守られて~
ただ見ていただけだ。ただ航平の姿を見て喜んでいただけである。
「速水さんに告白してみたらいいじゃない?案外上手く行くかもよ」
麻由子の気持ちを知っている同じ総務課に勤める同期の森本千尋(もりもとちひろ)は、見ているだけで何もしない麻由子に呆れていた。千尋は何度も簡単に告白しろと言っていた。
「そんな簡単に言わないでよ。言う勇気なんてないんだから。絶対に無理だよ」
麻由子の答えはいつも同じ。簡単に告白出来る人は少ないはずだ。まして、振られると分かっていたら、勇気なんて出ない。麻由子もそういう勇気の出ない人間の1人だ。
「でも、今が一番のチャンスじゃない?速水さん、雪菜さんに振られて、弱っているはずだし」
弱っているところにつけこんで、可愛く告白すれば麻由子に目を向け、ころっと落ちる!と千尋は豪語する。
「速水さんに告白してみたらいいじゃない?案外上手く行くかもよ」
麻由子の気持ちを知っている同じ総務課に勤める同期の森本千尋(もりもとちひろ)は、見ているだけで何もしない麻由子に呆れていた。千尋は何度も簡単に告白しろと言っていた。
「そんな簡単に言わないでよ。言う勇気なんてないんだから。絶対に無理だよ」
麻由子の答えはいつも同じ。簡単に告白出来る人は少ないはずだ。まして、振られると分かっていたら、勇気なんて出ない。麻由子もそういう勇気の出ない人間の1人だ。
「でも、今が一番のチャンスじゃない?速水さん、雪菜さんに振られて、弱っているはずだし」
弱っているところにつけこんで、可愛く告白すれば麻由子に目を向け、ころっと落ちる!と千尋は豪語する。