臆病な恋心~オフィスで甘く守られて~
麻由子は深々と頭を下げた。
「クスッ。本当に麻由子ちゃんはいつもいつも丁寧だね。そんなに腰を曲げなくていいよ。じゃあね」
楽しそうに笑う航平は今夜も爽やかに去っていく。
麻由子は部屋に入って、ソファーに座り、スマホを胸の前で握り締めたまま、30分ボーッとしていた。航平の番号をゲット出来た嬉しさを噛みしめていたのである。
♪~♪~♪
突然手の中で鳴ったスマホに「うわっ、わっ!」と焦る。
見たことのない番号からの着信だった。
もしかして、速水さん?…麻由子は一瞬航平かと思ったけど、航平ならさっき登録したのだから、ちゃんと表示されるはずだ。
じゃあ、誰だろう?
出ないでいたが、ずっと鳴り続けるので、恐る恐る通話ボタンを押した。
「はい」
「藤野?俺、佐久間…」
「クスッ。本当に麻由子ちゃんはいつもいつも丁寧だね。そんなに腰を曲げなくていいよ。じゃあね」
楽しそうに笑う航平は今夜も爽やかに去っていく。
麻由子は部屋に入って、ソファーに座り、スマホを胸の前で握り締めたまま、30分ボーッとしていた。航平の番号をゲット出来た嬉しさを噛みしめていたのである。
♪~♪~♪
突然手の中で鳴ったスマホに「うわっ、わっ!」と焦る。
見たことのない番号からの着信だった。
もしかして、速水さん?…麻由子は一瞬航平かと思ったけど、航平ならさっき登録したのだから、ちゃんと表示されるはずだ。
じゃあ、誰だろう?
出ないでいたが、ずっと鳴り続けるので、恐る恐る通話ボタンを押した。
「はい」
「藤野?俺、佐久間…」