臆病な恋心~オフィスで甘く守られて~
伝えたい
翌日の10時50分に麻由子は待ち合わせの駅に来た。
辺りを見回すが、まだ航平の姿はなかった。航平と待ち合わせしているという事実に胸が高鳴る。
しかし
高鳴りが止まった。
「おはよ、藤野」
航平よりも先に佐久間が姿を現す。佐久間は麻由子が来る5分前から来ていて、看板の影に隠れていた。そして、待ち人が来ないのを確認してから、麻由子の前に出てきたのだ。
不敵な笑みを浮かべる佐久間に麻由子は警戒する。
「まだ速水さん、来てないじゃん。本当に約束してんの?」
まだと言われも、約束の時間になっていないのだ。だから、来ていなくてもおかしくはない。
だけど、麻由子は、敢えて答えなかった。
「ねえ、やっぱり俺とデートしようよ。今日の藤野、かわいいよね。どこかでまずランチしようか」
まるでナンパしているかのように誘ってくる。
辺りを見回すが、まだ航平の姿はなかった。航平と待ち合わせしているという事実に胸が高鳴る。
しかし
高鳴りが止まった。
「おはよ、藤野」
航平よりも先に佐久間が姿を現す。佐久間は麻由子が来る5分前から来ていて、看板の影に隠れていた。そして、待ち人が来ないのを確認してから、麻由子の前に出てきたのだ。
不敵な笑みを浮かべる佐久間に麻由子は警戒する。
「まだ速水さん、来てないじゃん。本当に約束してんの?」
まだと言われも、約束の時間になっていないのだ。だから、来ていなくてもおかしくはない。
だけど、麻由子は、敢えて答えなかった。
「ねえ、やっぱり俺とデートしようよ。今日の藤野、かわいいよね。どこかでまずランチしようか」
まるでナンパしているかのように誘ってくる。