臆病な恋心~オフィスで甘く守られて~
淡い水色のストライプのシャツの上に明るいブルーのカーディガンに紺色のチノパンを履いている。その上にグレーのピーコートを羽織る航平は期待を裏切らないくらい爽やかさである。


ガタンゴトンと約20分揺られて、目的駅に到着した。

新しいショッピングモールに行こうとしている人は多いようで、ほとんどの人がこの駅で下車した。

みんなが歩く方向に流されるように歩いていく。人にぶつからないようにとたまに航平が麻由子の肩を抱く。麻由子はさり気ない優しさと今までにない密着にドキドキしていた。


佐久間に嘘をついたことで、今日という休日がキラキラ輝く休日になったことに感激していた。ある意味佐久間のおかげだとあんな佐久間にさえも心の中で感謝をするくらいだ。

そんな感謝を佐久間が聞いたら、絶対に憤慨するに違いないが。
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