臆病な恋心~オフィスで甘く守られて~
「是非、うちのホームパーティーに来て!」

「え?美里さんちのですか?」

「あ、うちでやるのではなくて、実家でやるんだけどね」


実家とはいわゆる航平の家ということである。

麻由子は突然の誘いにビックリした。


「あの、ホームパーティーですよね?そこに全く関係のない私がお邪魔するのは…」

「あら、いいのよ。全然、気にしないで。うちの旦那様も行くから」


美里の旦那様は身内だから、行くのは当然だと思う。

だけど、麻由子は速水家とは全然関わりがない。どう考えても、そこに行くのはおかしいと思うし、気が引ける。


それでも「いいから、来てね!時間が決まったら連絡するから」と強引に決められてしまった。

航平も強引なところがあるけど、美里も強引でつくづく似てるなと麻由子は思った。
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