臆病な恋心~オフィスで甘く守られて~
航平に近付きたいとは思っていたけど、家まで行くのは近付き過ぎではないかと思い直す。やっぱり断るべきではないだろうか?

しかし、その後、美里から「麻由子ちゃんと誘ったわよ」と聞いた航平からも「気にしないで、気軽に来て」と言われ、とうとうクリスマスイブ当日を迎える。


航平も美里から言われた時は「なんて勝手なことをするんだ」と怒ったが、「だって、麻由子ちゃんも航平も予定がないんだから、いいでしょ?」と言われ、自分も麻由子と過ごしたいという気持ちもあり、合意することにした。


やってきたクリスマスイブは日曜日だった。

麻由子は朝からそわそわ…いや、昨日の夜からそわそわしていた。


千尋からは「イブを一緒に過ごすなんて、最高のチャンスよ。行け!今度こそ押し倒すのよ」とまたもや物騒な言葉とともに背中を押されていた。
< 171 / 255 >

この作品をシェア

pagetop