臆病な恋心~オフィスで甘く守られて~
ギュッ…


「止まらなくなりそうだったけど、今日は我慢してこのまま寝るね」


麻由子を抱き締めて、ゴロンと横になる。


「好きだよ」

「私も大好きです」


麻由子の顔は航平の胸の中。

最初はドキドキしていたけど、しばらくすると、規則正しく聞こえてくる心臓の音に安心してきて、心地良い眠りについた。

気持ち良さそうな麻由子の寝息が聞く航平はおでこと頬に口づけして、ゆっくり瞼を閉じる。


気持ちの通じ合った二人は良い夢を見ているのか、たまにどちらも微笑んでいた。
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