臆病な恋心~オフィスで甘く守られて~
麻由子の着たばかりの浴衣を脱がす。浴衣を着ていては、風呂に入れないから、脱がすのは当然といえば当然だが…


「キャッ!」


麻由子は慌てた。露わになった部分を隠そうと挙動不審になっているが「早く」と引っ張られた。


「んー、気持ちいいね」

「はい」

「もうすぐ昇るな」


目の前に広がる海と空が少しずつオレンジ色に染まってきていた。

足をゆったりと伸ばして、その瞬間を待つ。


「あ、出ましたよ!すごーい!」


太陽が頭を出した。

初日の出に感動している麻由子を航平は後ろから抱き締める。


「きれいだな」

「はい」


麻由子は自分の胸元に回された航平の腕をギュッと掴む。

航平は白い首筋に優しくキスをする。振り向いた麻由子に唇を重ねた。


初日の出に照らされながらのキス、なんともロマンチックできれいな光景である。


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