臆病な恋心~オフィスで甘く守られて~
総務課のある階の廊下を早足で歩く。総務課に繋がるドアが見えて来た。
「じゃ、行ってきます」
その時、麻由子がそのドアから出てくる。
隣りのビルにある旅行会社に秘書課の社員から頼まれて、手配していた飛行機のチケットを受け取りに行こうと出たのである。
「あ、航平さん」
航平に気付いて、嬉しそうに歩み寄る。
(かわいいな)
麻由子の笑顔に航平も口元を緩ませる。
「これから、外に出るの?」
「はい、隣りのビルに行って来ます。何かうちの課に用ですか?」
航平は真っ直ぐと自分を見つめる麻由子の左手を握る。右手にはクリアーケースがあった。
「あの…ここ、社内なので」
「じゃ、行ってきます」
その時、麻由子がそのドアから出てくる。
隣りのビルにある旅行会社に秘書課の社員から頼まれて、手配していた飛行機のチケットを受け取りに行こうと出たのである。
「あ、航平さん」
航平に気付いて、嬉しそうに歩み寄る。
(かわいいな)
麻由子の笑顔に航平も口元を緩ませる。
「これから、外に出るの?」
「はい、隣りのビルに行って来ます。何かうちの課に用ですか?」
航平は真っ直ぐと自分を見つめる麻由子の左手を握る。右手にはクリアーケースがあった。
「あの…ここ、社内なので」