臆病な恋心~オフィスで甘く守られて~
「昨日は先に帰って、ごめんね。速水さんと帰った?」
千尋は楠本から離れて、麻由子に腕を回す。
「うん…」
そうだ…速水さんは…?
麻由子はもう一度、前後を見るが、航平の姿はどこにもない。探しているのが航平だと察した楠本が口を開く。
「速水さんは今日から2日間の出張だよ」
「あー、出張。そ、そうなんた…」
しっかり作戦を立てて、気合いを入れていた麻由子はがっくりと肩を落とす。せっかくの気合いが無駄に終わった。
「知らなかったということは、昨日はうまくいかなかったのか?」
楠本が心配そうに見る。二人だけにして置いていったのは逆効果だったのかもしれなくて、申し訳ない気持ちになった。
麻由子は小さく首を横に振った。
「ううん。話も出来たし、わざわざ送ってもらえたのだから、満足だよ。昨日は楽しい夜だった」
千尋は楠本から離れて、麻由子に腕を回す。
「うん…」
そうだ…速水さんは…?
麻由子はもう一度、前後を見るが、航平の姿はどこにもない。探しているのが航平だと察した楠本が口を開く。
「速水さんは今日から2日間の出張だよ」
「あー、出張。そ、そうなんた…」
しっかり作戦を立てて、気合いを入れていた麻由子はがっくりと肩を落とす。せっかくの気合いが無駄に終わった。
「知らなかったということは、昨日はうまくいかなかったのか?」
楠本が心配そうに見る。二人だけにして置いていったのは逆効果だったのかもしれなくて、申し訳ない気持ちになった。
麻由子は小さく首を横に振った。
「ううん。話も出来たし、わざわざ送ってもらえたのだから、満足だよ。昨日は楽しい夜だった」