臆病な恋心~オフィスで甘く守られて~
「この子、膝を擦りむいているから、手当てしてあげてくれない?」
「あらあら、痛そうね。そのストッキングを脱いでから、そこの椅子に座って。ストッキングの替えはある?」
「ロッカーにあります」
椅子に座る前にベッドのところでストッキングを脱ぐように美里は促した。
ベッドはカーテンで閉められるようになっている。麻由子がそこに入り、カーテンを閉めようとした時、医務室を出ていく航平の後姿が見えた。
(あ、行ってしまう)
麻由子はカーテンを閉めるのを忘れて、航平が出て行く姿をぼんやり眺めていた。恋する乙女の瞳をしている。
「フフッ…速水くんに惚れちゃった?」
分かりやすい麻由子の瞳に、美里は右側の口角を少し上げて、微笑む。
「えっ?いや、そんなことないです」
少し頬を赤くして、否定した。
「あらあら、痛そうね。そのストッキングを脱いでから、そこの椅子に座って。ストッキングの替えはある?」
「ロッカーにあります」
椅子に座る前にベッドのところでストッキングを脱ぐように美里は促した。
ベッドはカーテンで閉められるようになっている。麻由子がそこに入り、カーテンを閉めようとした時、医務室を出ていく航平の後姿が見えた。
(あ、行ってしまう)
麻由子はカーテンを閉めるのを忘れて、航平が出て行く姿をぼんやり眺めていた。恋する乙女の瞳をしている。
「フフッ…速水くんに惚れちゃった?」
分かりやすい麻由子の瞳に、美里は右側の口角を少し上げて、微笑む。
「えっ?いや、そんなことないです」
少し頬を赤くして、否定した。