臆病な恋心~オフィスで甘く守られて~
(え?今、何をしました?)

自分の身に何が起きたのかと分からず、一瞬目を丸くして航平を見る。


「じゃ、また」
  

いつもの爽やか笑顔で去っていく。

航平が出て行ったのを確認してから、麻由子は自分の頭にそっと手を置いた。


速水さんが私の頭を撫でてくれた!

撫でたのではなくて、ポンッと叩いたはずだが…恋する乙女はどんなことでもより良い方向に持っていく。


そして


ちゃんと約束を守ってくれる航平を今まで以上に好きになったのである。
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