臆病な恋心~オフィスで甘く守られて~
「速水くんはモテるから、ライバル多いわよ。頑張ってね」
ウェーブのかかった長い髪を一つに束ね、黒縁のメガネを掛ける美里はかなり知的な印象を周囲に与えていた。
社会人なりたてとはいえ、麻由子も立派な大人だが、自分に足りない色気のある美里が手当てする姿をただ眺めていた。
「はい、終わったわ。仕事、頑張ってね!」
「ありがとうございました」
更衣室で新しいストッキングを履き、麻由子は自分の所属先である総務課へ行く。既に出勤時間から40分が過ぎていた。遅刻の連絡をしていなかったことを今さらながら思い出す。
(どうしよう)
絶対に怒られる。社会人失格だと言われるに違いない。
まだ入社して1週間しか経ってないのに、ダメ人間のレッテルを貼られてしまう…。おそるおそる総務課のドアを開けた。とりあえずひたすら謝って、頭を下げよう。
ウェーブのかかった長い髪を一つに束ね、黒縁のメガネを掛ける美里はかなり知的な印象を周囲に与えていた。
社会人なりたてとはいえ、麻由子も立派な大人だが、自分に足りない色気のある美里が手当てする姿をただ眺めていた。
「はい、終わったわ。仕事、頑張ってね!」
「ありがとうございました」
更衣室で新しいストッキングを履き、麻由子は自分の所属先である総務課へ行く。既に出勤時間から40分が過ぎていた。遅刻の連絡をしていなかったことを今さらながら思い出す。
(どうしよう)
絶対に怒られる。社会人失格だと言われるに違いない。
まだ入社して1週間しか経ってないのに、ダメ人間のレッテルを貼られてしまう…。おそるおそる総務課のドアを開けた。とりあえずひたすら謝って、頭を下げよう。