臆病な恋心~オフィスで甘く守られて~
外が薄暗くなってきた頃、ようやく麻由子は目覚める。

「ん~!」


大きく伸びをする。


「え?もう5時になるの?」


6時間も寝ていたことに枕元の時計で気付く。

熱を測ると36.5℃。


下がった…でも、すごい汗。

汗をいっぱいかいて、熱が下がった。着替えるついでにシャワーを浴びて、さっぱりさせる。


「そういえば、お腹空いた…」


熱が下がって、体がらくになれば、食欲も出る。朝、少し食べでお昼ご飯は食べてないから、胃袋は空っぽ状態だ。

航平からもらった鍋焼うどんをコンロにかける。少しすると食欲をそそる美味しそうな出汁の香りが漂ってきた。

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