臆病な恋心~オフィスで甘く守られて~
「藤野さんの快気祝いをしようよ。また、4人で飲む?」


「「え?」」


航平の突然の思いつきに麻由子と千尋は目を丸くして、驚きの声が重なった。


「あれ?俺、何か図々しいこと言っちゃったかな?藤野さんが元気になったしと思ったんだけど」


キョトンとする二人に航平は少し戸惑いを見せる。


「あ、いえ!快気祝い、そうですね。はい、いいと思います。ぜひ、やりましょう!」


千尋が慌てて、少々おかしな返事で賛成する。


「そんな、快気祝いだなんて…」

「いいんだよ。いっぱい食べて栄養をつけないとね」


お礼が快気祝いになってしまったが、今夜4人で飲むことが決まった。

ただの風邪の快気祝いなんて大げさではあるが。

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