臆病な恋心~オフィスで甘く守られて~
「じゃ、先に行ってるからなるべく早く来てね」

「うん、分かった」

休んでいた麻由子は溜まっていた仕事を終えるのに時間がかかっていたので、千尋には先に行ってもらうことにした。


終わった!


やっと終わった麻由子は急いで、エレベーターの前に立つ。


約束の時間から1時間近くが過ぎていた。速水さん、怒ってないかな?

心配と焦りでエレベーターが来る前に足踏みをしてしまっていた。


上から降りてきたエレベーターに急いで乗り込むと…


「あれ?もしかして、今から?」


航平もそのエレベーターに乗っていた。


「はい、速水さんもですか?」

「うん、打ち合わせが長引いちゃってね。麻由子ちゃんは?」






< 89 / 255 >

この作品をシェア

pagetop