カノンとあいつ
のんきなともだち
……………、
… …………………、
…………… …………………………、
うっ……………
…暑っ!!
傾き始めた太陽が、私を半分だけ焦がそうとジリジリ待ち構えている。
言われた通り、脱水まできちんとやり終えた几帳面な洗濯機が、涼しげに役目を終えている。
「………ぃよーし!!」
胸一杯に空気を吸い込んで………
伸びをして…………
私の空は、それはそれはもう………
…………眩しくて!
思わず細める瞼に、電信柱の狡いカラスがひとつ………「嗚゛呼゛」と笑う。
── なんというデリカシーの無さ!!
きゃつは私のキャミを滅茶苦茶にした………
──── 憎き友達。
ああやって時々、私をからかいにやって来る。
「喰えるもんなら喰ってみろ !!
………バ──カ!!」
──────ж
───ж ж────────ж
見晴るかす夢の彼方…………
梅雨の開けた七月の空は、何処までも青く澄みきっている。
〈完〉