m e m o r y**

ウチはゆいのほっぺをつまみながら

「そーいえば、転校生が来るらしいよ。」

と何げなく話を逸らした。

「ふーん、そうなんだ! なんか楽しみだねっ。」

「ふふっ。まあね♪」


ふと、窓の方に目をやるとさっきまで青空だったのが
うすーい灰色へと変わっていた。

・・・雨でも降るのかな。

ウチは頬杖をつきながら、ぼんやりと空を見ていた。
< 19 / 32 >

この作品をシェア

pagetop