m e m o r y**
『ちょ、お前なにやって...』
『また・・・また会えるよね?』
女の子は男の子を抱きしめる手を離さない。
声が微かに震えている。
男の子は自分を抱きしめている手を、そっと優しく離し女の子の顔を見た。
女の子の頬にひとすじの涙がつたう。
『!?――っばか、会えるに決まってんだろーが』
男の子は髪の毛をわしゃわしゃと手で触り、少し照れたのか女の子から目線を逸らした。
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