m e m o r y**
――・・・そうか、人違いなのか。
そうなのか。そうなのか?
「……ふっ……」
期待してたあたしってバカじゃん。
そういえば、さっきから周りの視線があたしに集まっているのがなんとなく分かる。
たぶん片桐くんといろいろあったからだと思う。
でも今は、そんなことどーでもいい。
だって、向こうが覚えていないって言っても人違いって言われても、この胸のザワつきは片付くわけないし。
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