恋獄 ~ 紅き情炎の檻 ~





「以前、新宿でお会いしましたね。覚えてらっしゃいますか?」

「あ、はい。あの……」

「ひょっとして、当店をお探しですか?」

「……えっ?」

「先ほどから拝見していましたら、どこかお探しのように見えたものですから」


青年はにこりと笑って言う。

やはりスカウターの目は鋭いらしい。

花澄は驚きつつ、こくりと頷いた……。




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