恋獄 ~ 白き背徳の鎖 ~




「私、一応賢吾さんの専属ってことになってるけど……」

「……え?」


花澄の言葉に雪也は驚いたように目を丸くした。

そのまま眉を顰め、花澄を見る。


「なに、それ。どういうこと?」

「え……っ」


と花澄が言いかけた時。

廊下の奥から見覚えのある白衣姿の男性が姿を現した。

賢吾だ。


「あ~、ごめん、花澄ちゃん。研究所の方でちょっとハマっちゃっててね」

「賢吾さん……じゃなかった、所長」



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