恋獄 ~ 白き背徳の鎖 ~



「………………」


花澄の体から力が抜けていく。

呆然とする花澄に雪也は自嘲するように笑い、頬を寄せて再び口づけた。


唇は徐々に深まり、激しさを増していく。

舌先が絡まり、触れた部分から甘く蕩けていく。

やがて雪也の指が襟元に触れ、花澄の胸元のボタンをひとつ、またひとつと外していく。

……思春期の頃、心の中で茫洋と思い描いていたこと。

けれど想像していたよりずっと、雪也の指は強引で、熱い。


「……雪くん、……あ……っ」


雪也の指がすっと花澄の膨らみに触れる。

弾力を確かめるように押され、花澄は頬を赤らめた。

羞恥で涙ぐむ花澄を、雪也は上から覆いかぶさりながら食い入るように見つめる。


雪也の瞳から余裕が消え、熱情がよぎる。

切れ長の綺麗な瞳によぎる、凄艶な光……。


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