恋獄 ~ 白き背徳の鎖 ~



雪也の手が花澄の服の前を開き、ジーンズの金具を外す。

ブラとショーツを露わにされ、花澄はカッと頬を染めた。

今日は入居初日ということで、気分だけでも引き締めようと薄青色のレースの揃いの下着を身に着けてきた。

賢吾に見せることはないとわかっていたが、まさか雪也に見られることになるとは思ってもみなかった。


「これ、『サムシングブルー』ってやつ? 兄貴に見せようと思って身に着けてきたの?」

「雪くん……っ」

「あいにくだったな。……まさか俺が君との初夜を奪うなんて、兄貴は想像すらしてないだろうな……」


くすりと雪也は笑い、花澄の背に片手を回した。

突然のことに動揺した花澄の腕を雪也は難なく頭の上で片手でまとめ上げ、手早くブラのホックを外し、ブラを首元へと押し上げる。

胸が締め付けから解放され、白く形の良い胸がふるっと揺れる。


恥ずかしさのあまり、頭が真っ白になっていく。

……胸に感じる、熱い視線。

身を捩ろうとした花澄の肩を、雪也のもう片方の手が抑え込む。


< 228 / 334 >

この作品をシェア

pagetop