恋獄 ~ 白き背徳の鎖 ~



雪也の舌が花澄の唇をなぞるように優しく舐め、啄む。

その優しく愛おしむような感触に胸がキュッとざわめいた、そのとき。


「……っ、あ……ぁあ……っ」


ジーンズのチャックの隙間から雪也の手が下腹部に忍び込み、ショーツの上から敏感な部分を撫でられる。

形や柔らかさ、そして狭間の深さを確かめるようなその動きに花澄は身悶えした。

じわり、と熱いものがショーツに染みを作る。

しかしジーンズを穿いているため足が思うように動かず、与えられた刺激が足の間にこもっていく。


「やっ、や……あっ……」

「このままだと汚れてしまうな。脱がすよ」


雪也の言葉に胸がドクンと高鳴る。

雪也は狼狽える花澄の足を難なく足で抑え込み、ぐっと花澄のジーンズをずり下げた。

そのまま花澄の足からジーンズを抜き取り、ベッドの脇へと放る。

あられもない姿に、花澄は羞恥のあまり逃げようとした。

が、その腰を雪也が押さえ込み、残っていたショーツも手早く抜き取ってジーンズの上に放る。


……なんというか、ベッドの上の雪也はまるで容赦がない。

いつもの優しさとのギャップに、胸が物凄い勢いでバクバクと動き始める。

花澄を見つめる、欲情を帯びた熱い瞳……。

まるで美しい獣のような、その姿……。

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