恋獄 ~ 白き背徳の鎖 ~
雪也は軽く前髪をかき上げ、自らのシャツのボタンに手を掛けた。
バサッとシャツを脱ぎ捨てるその姿に漂う、大人の男の色気。
……ふわりと香る、ワイルドリリーの大人っぽいコロンの香り。
7年前よりだいぶがっしりとした、厚く均整のとれた胸板に思わずドキンとする。
……雪也は、変わったのだ……。
花澄の肌を、何も遮ることなく雪也の肌が包み込む。
まるで熱湯に触れているかのように熱い、雪也の肌。
「……力を抜いてて?」
雪也の指が花澄の足の間に触れ、そっと刺激する。
壊れ物に触れるような優しい動きに、体の芯が震える。
「……あ……、やめっ、あぁ……っ」
「君のここがこんな風に濡れることを知るのは、もう俺だけだ。俺以外の誰にも、君のこんな姿を見せはしない」
独占欲に満ちた雪也の言葉が花澄の胸を抉っていく。
心の中に残っていた初恋は炎のように燃え上がり、これまでとは全く違う姿へと変わっていく。