恋獄 ~ 白き背徳の鎖 ~
「畏まりました。何時にあちらに着けばよろしいでしょうか?」
「そうだな、14時頃に着くぐらいで行こうか。あ、ゆりかもめで行くからね?」
「了解しました。では後ほど、電車の時間をメールでご連絡致します」
花澄は言い、軽く一礼した。
宮澤は電車マニアで、役員だからタクシーを使っても良いのだが、電車で行ける所には極力電車で行こうとする。
花澄は自席に戻り、路線を調べるべくノートパソコンを立ち上げた。