俺が教えてやるよ。
なにかとお兄ちゃんを比較に出してくるし
(お父さんはあたしの夫にするならお兄ちゃんみたいなタイプがいいらしく)
『とにかく娘は渡さん!!!』
そう、彼氏の前で啖呵を切っちゃう始末
お父さんのせいであたしの恋愛はめちゃくちゃ
はっきり言っていい思い出がないのです
「…おーい。生きてる?」
「えっ!?あ、うん!」
いけないいけない
意識が遠くに行きそうでした
「で、どーすんの?」
「どうって…」
あたしは眉間にしわを寄せた
「どうしよう……」