俺が教えてやるよ。



「じゃあ、今すぐ行くんでしょ!」


「え?あぁー…っと」


「ほらほらはやく!」


「う、うん…」


し、仕方ないなぁ


背中を押されて王子のクラスに向かう


あ、いた


教室の外から見える茶髪を見つけて、あたしの胸がドキリとし音を立てた

窓側ー…机に頬杖をついて外を見つめるのは間違いなく王子で


隣にはサッカーボールを持った武中くんが壁にもたれかかっていた


どうしよう


声をかけにくい


だって2人の周りを女の子達が囲んでいて、騒がしい





< 278 / 410 >

この作品をシェア

pagetop