俺が教えてやるよ。




スタッ…


「あ……」


教室から出てきた王子とばっちり目があった


え、あ、ど、どうしよう!


と、とにかく!


「ら、藍斗く…」


スッ


あたしのことなんて見えていないかのように、王子は平然と隣を通り過ぎた


―――え?


あたしは振り返り王子の背中を見る


無視された?

それとも気づいてない?

ううん、目が合ったもん


じゃあなんでー…





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