俺が教えてやるよ。
ゴシゴシと目をこする
うう、ばかだなあたし
なんで泣いたんだろ……
……バシャンッ
へ…?
かん高い女の子達の笑い声と、冷たくなったあたしの体
なに?なにが起きたの?
「ばーか」
「お前が王子に相手にされるわけないでしょ」
それだけ言って遠くなっていく足音
ああ、わかった
あたしいじめられてるんだ
だからー…水かけられたんだ
こんなのすることないのに…
女の子って本当怖い
「…泣いてたの隠せてよかったかも」
力無く笑った
っていうか
びしょびしょに濡れた制服と髪の毛
「これじゃ、教室戻れないじゃん」
あたしは無事だった携帯に手をかけた