俺が教えてやるよ。
「藍斗、お前うちを継ぐつもりはないのか」
「えっ?」
実家に帰り久しぶりに一緒に食卓を囲んだ俺に、親父がそう言った
「もうすぐ卒業だろ。そろそろ決めてもいいころじゃないか?」
「……そう、だな」
考えたことなかったな
というか親父がそんな風に考えてたなんて、知らなかった
なにせずっと疎遠になってたからな
「なんだ、思い悩んだ顔して」
「……あいつじゃなくて、俺が?」
「当たり前だ。長男はお前だからな」
長男、か
俺はため息をついた