俺が教えてやるよ。
「どうなんだ?」
「……あぁ、はい」
「否定はしないってわけだ。おめでたい奴だな」
「……すみません」
俺は何も言えずにいた
とにかく誤解を解かなければ…
頭を悩ませてると、別の声が割って入ってきた
「あなた、2人を責めるのはよくないわよ」
どこかで聞いた声に、俺のピントが合った
――――あ
「あら、あなたはあのときの!!」
スーパーマーケットであった、あの若い女の人だ
「あっ、これ…」
俺は持っていたハンカチを差し出した