フラットとシャープ
いいや、着信を見て後で掛けなおしてくれるでしょう。

そんなのんきな気分で、ある程度キャリーケースに荷物を詰めて、メイクを落としに洗面所に向かった。

「もーう、寝よ!おやすみ!」

割と気に入っている例のパジャマに身を包んで、由美子はベッドに潜り込んだ。

「はあ~。一週間後には・・・大阪・・・か。」

そんなに疲れは無いと思っていたのだが、リラックスした状態でベッドに入ると一気に睡魔が襲ってきて、由美子は浅い夢の中に溶け込んでいった。
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