フラットとシャープ
「とりあえず、半年だけの辛抱か・・・。」


この六か月間だけで大阪の生活に慣れるとは考えていなかったが、とりあえず我慢してみることにした。


大きなスーツケースから、パソコンや会社の書類やらを取り出して、部屋の中央に用意されていた小さな丸テーブルの上に広げた。


明日、大阪の上司たちに渡す資料の準備だ。


「あ~ぁ、頑張らなくちゃなぁ。」


知り合いもほとんど居ないこの大阪の地で、なんとか東京に帰ったときに見せられる成果を出さないといけないなと由美子は思った。




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