フラットとシャープ
由美子がお辞儀をすると、あちこちからパチパチと拍手が湧いた。


「お互い、良いところはどんどん吸収していくようにしようじゃないか。よし、じゃあ朝礼はここまで。各自の仕事に取り掛かってくれ。」


部長の言葉に合わせて皆がそれぞれの席に着いた。


「はるばる東京から大変だったと思うが、君には期待しているよ。何か困ったことがあったら、遠慮なく相談してくれたまえ。」


にっと笑う綾瀬部長の言葉と表情、その人柄から、東京でもそうだがここの会社の上司は人望があるんだろうなぁと由美子は思った。


上司に恵まれるのは、仕事をする上で本当に救いだ。
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