ロボット少年


「太一、ホントは見えるんでしょ?」


太一が首を横に振る。


「じゃぁ、あたしが魔法をかけてあげるから、見えるようになりなさい」


むちゃくちゃだ。


千佳がごにょごにょと言ってから、太一の目の前に手をあてて、叫ぶ。

「見えるようになあれ」



適当じゃねぇか。



「見えるでしょ」
< 104 / 116 >

この作品をシェア

pagetop