ロボット少年
母とのにらめっこ
お袋はばかだ。

俺が言うことを全て鵜呑みにする。

そして好き勝手に意気衝天したり、消沈したり。

お袋はばかだ。

「俺は平気だ」



中3のとき。

俺に向かってお袋は

「楽しい高校生活が待ってるわよ」

そう言った。

それどころではなかった。

その時は先のことなど見てられなかった。

どうせ、高校に入っても、大学受験が待っている。


「体は、壊さないようにしなね」

「俺は平気だよ」


精神は壊れかけていた。
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