彼の寝息を聞きながら
彼の寝息を聞きながら
「圭介、カズ兄帰ってる?」
「江美!?部屋に入る時はノックしろよ!!」
「えーっ、それ位良いじゃない。圭介だって私の部屋に勝手に入るでしょ?」
「う゛……ん…」
ヘヘッ、何にも言い返せない♪
私の勝ち♪
圭介と私は家が隣通しの幼なじみで、小·中·高ずっと一緒に過ごして来た腐れ縁でもある。
パタン パタン…
廊下を歩く音が圭介の部屋に届く。
あっ、カズ兄だ!!
私は部屋を飛び出し、カズ兄の元へ急ぐ。
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