彼の寝息を聞きながら
グッスリと深い眠りに就いた頃、グッと締め付ける圧迫感を感じた。
私…抱き締められてる?
あっ、カズ兄か…
嬉しくてギュッと抱き締め返すと、カズ兄のホッソリした体つきとは全く違う。
えっ!?
慌てて目を開けると、其処に居たのは圭介だった。
どうして圭介が此処に!?
一瞬で目が覚めた私はスッと体を後ろに引くが、カズ兄の背中に接触してしまう。
「う……ん…江美?」
先に目を開けたのは圭介の方だった。