ただ、逢いたい
「はい、分かりました。
って、これ全部ですか?」
「そう、全部。
ちょっと、量が多いけどね」
「ちょっと……ね……」
青山さんが差す資料の量を見ると、苦笑いするしかない。
その量は、ちょっとどころではなかった。
「大丈夫。
朝井さんなら出来るから」
何を根拠に言うのだろうか。
信頼されていると言うことなのだろうけど、それにしても多い。
愚痴ったところで減る訳ではないけれど。
結局、誰かがやらなければいけないことだからやるけど、1人ではとても終わりそうにない。