ただ、逢いたい
飲めない訳ではない。
だけど、沙希さんの様子を見て介抱しないといけないかもしれない。
だから、あまり羽目を外さないようにしないと。
「あ、ここに寝ている人、発見」
今度は、笑いながら青山さんが来た。
青山さんの言葉を聞いて沙希さんを見ると、いつの間にか眠っていた。
「すみません、弱いみたいで」
主役2人共が近くに来ると、目立ちかねない。
だから、少し沙希さんを隠すようにして言った。
「大丈夫だよ。
みんな、自由にしているから」
そう言われて周りを見ると、確かに自由だ。